採用代行が向いている企業とは?7つの特徴と失敗しない選び方を解説

公開日: 2026年01月22日


採用代行が向いている企業とは?7つの特徴と失敗しない選び方を解説

「優秀な人材が採用できない」「採用担当者の負担が大きい」といった悩みを抱えていませんか。

採用活動は企業の成長に不可欠ですが、多くの時間と専門知識を要します。このような課題を解決する手段として注目されているのが「採用代行(RPO)」です。

本記事では、どのような企業が採用代行の利用に向いているのか、7つの特徴を挙げながら詳しく解説します。導入のメリット・デメリットから、失敗しないサービスの選び方までを網羅しているため、ぜひ貴社の採用戦略の参考にしてください。

目次

採用代行(RPO)とは?

採用代行(RPO:Recruitment Process Outsourcing)とは、企業がおこなう採用活動の一部または全部を、外部の専門企業が代行するサービスです。母集団形成から応募者対応、面接日程の調整、内定者フォローまで、採用に関する様々な業務を委託できます。企業の採用課題に応じて、必要な業務だけを切り出して依頼できる柔軟性が特徴です。

サービス種別主な目的課金形態企業側の関与度
採用代行(RPO)採用プロセス全体の最適化・実行支援月額固定型、業務量に応じた従量課金型など高い(パートナーとして連携)
人材紹介条件に合う候補者の紹介成功報酬型(採用決定時に年収の一定割合)中程度(候補者の選考・面接)
求人広告求人情報の掲載による母集団形成掲載期間やプランに応じた固定料金低い(応募者対応は自社)

採用業務を外部の専門家が代行するサービス

採用代行サービスは、単なる業務のアウトソーシングではありません。採用のプロフェッショナルが、企業の採用パートナーとして戦略立案から実務までを深くサポートします。最新の採用市場の動向や効果的な採用手法に関する知見を活用できるため、自社だけで採用活動を行うよりも、質の高い採用を実現できる可能性が高まります。企業の採用部門の一員のように機能し、目標達成に向けて伴走してくれる存在です。

人材紹介や求人広告との違い

採用代行は、人材紹介や求人広告といった他の採用関連サービスとは役割が異なります。人材紹介は、条件に合う候補者を紹介してもらうサービスであり、求人広告は自社の求人情報をメディアに掲載するサービスです。採用プロセスの一部を担うものですが、採用代行は採用プロセス全体を最適化し、実行する点が大きな違いです。

【関連記事】採用代行(RPO)と採用コンサルティングの違いとは?どちらを選ぶべきかも解説

採用代行が向いている企業が持つ7つの特徴

自社が採用代行を利用すべきか判断するために、ここでは採用代行が特に向いている企業の特徴を7つ紹介します。一つでも当てはまる場合は、導入を検討する価値があるでしょう。

向いている企業の特徴採用代行で解決できる課題
リソース不足煩雑な採用業務を代行し、担当者の負担を軽減する
ノウハウ不足専門知識を活かした採用戦略の立案と実行を支援する
コア業務への集中ノンコア業務を委託し、戦略的な業務に注力できる環境を創出する
大量採用効率的なプロセス管理により、短期間での大量採用を実現する
専門職採用特殊な採用チャネルやアプローチ手法を活用し、採用難易度の高い人材を獲得する
コスト最適化採用プロセスの効率化により、採用にかかるトータルコストを削減する
ブランディング強化客観的な視点で企業の魅力を発信し、候補者への訴求力を高める

採用担当者がいない、またはリソースが不足している

中小企業やベンチャー企業では、専任の採用担当者がおらず、他の業務と兼任しているケースが少なくありません。いわゆる「一人人事」の状態では、採用業務に十分な時間を割くことが難しく、結果として採用の質やスピードが低下しがちです。採用代行を活用すれば、専門スタッフが即戦力となり、リソース不足を解消してくれます。

採用に関する専門的なノウハウが不足している

効果的な採用活動を行うには、市場の動向理解、魅力的な求人票の作成、適切なスカウト媒体の選定、候補者への動機付けなど、専門的なノウハウが求められます。社内に不足していると、多額の費用をかけても応募が集まらなかったり、内定辞退が続出したりする事態に陥ります。採用代行は、豊富な経験と知識を持つプロの視点から、採用戦略全体を支援します。

採用担当者がコア業務に集中したい

採用業務には、日程調整や問い合わせ対応といったノンコア業務(定型的な業務)が数多く存在します。採用担当者がこれらの業務に追われると、候補者の惹きつけや入社後の活躍を見据えた面接といった、本来注力すべきコア業務がおろそかになりがちです。採用代行にノンコア業務を委託することで、担当者はより戦略的な業務に集中できるようになります。

短期間で大量の採用が必要である

新規事業の立ち上げや事業所の拡大に伴い、短期間で多くの人材を確保しなければならない場合があります。自社のリソースだけでは、大量の応募者対応や面接調整が追いつかず、採用活動が停滞してしまう可能性があります。採用代行は、このような大規模採用のプロジェクトマネジメントを得意としており、スピーディーな採用活動を実現します。

専門職や特殊なスキルを持つ人材を採用したい

エンジニアやデータサイエンティストといった専門職の人材は、採用市場での競争が激しく、従来の採用手法だけではアプローチが困難です。採用代行会社の中には、特定の職種や業界に特化したサービスも存在します。そうした専門知識を活かして、ダイレクトリクルーティングや専門性の高いコミュニティへのアプローチなど、効果的な採用手法を提案・実行してくれます。

採用コストを最適化したい

一見、外部に委託するとコストが増えるように思えるかもしれません。しかし、採用活動が長期化したり、ミスマッチによる早期離職が発生したりすると、結果的に多大なコストがかかります。採用代行は、効率的な採用プロセスを構築することで、採用にかかる総コストを抑制する効果が期待できます。採用担当者を新たに雇用するコストと比較しても、費用を抑えられる場合があります。

採用ブランディングを強化したい

企業の魅力や働きがいを候補者に伝え、応募意欲を高める「採用ブランディング」の重要性が増しています。しかし、自社では客観的な魅力の発見や効果的な情報発信が難しいこともあります。採用代行は、第三者の視点から企業の魅力を抽出し、候補者の心に響くメッセージを作成するなど、採用ブランディングの強化をサポートします。

逆効果?採用代行が向いていない企業の特徴

多くのメリットがある採用代行ですが、すべての企業に適しているわけではありません。導入しても期待した効果が得られない、あるいは逆効果になってしまうケースもあります。

採用プロセスを完全に内製化したい

企業の文化形成や組織の一体感を重視し、採用に関するノウハウや経験をすべて社内に蓄積したいと考えている企業には、採用代行は不向きかもしれません。外部に業務を委託することで、採用プロセスがブラックボックス化し、社内に知見が溜まりにくくなる可能性があるためです。

採用に関する判断を丸投げしたい

採用代行はあくまでパートナーであり、採用活動の主体は企業自身です。候補者の最終的な合否判断や、どのような人材が必要かといった要件定義までを「丸投げ」してしまうと、ミスマッチが起こりやすくなります。自社として採用に主体的に関わる姿勢がなければ、採用代行をうまく活用のは難しいでしょう。

コミュニケーションコストをかけたくない

採用代行サービスを効果的に利用するためには、代行会社との密なコミュニケーションが不可欠です。自社の魅力や求める人物像を正確に伝え、選考状況を随時共有するなど、連携のための時間や手間がかかります。こうしたコミュニケーションコストを負担に感じる企業にとっては、導入がストレスになる可能性があります。

採用代行を導入するメリット

採用代行をうまく活用することで、企業は多くのメリットを享受できます。ここでは、代表的な3つのメリットについて解説します。

メリット具体的な効果の例
採用の質とスピード向上候補者対応の迅速化による選考辞退率の低下 採用決定までの期間短縮
業務負担の軽減採用担当者が戦略策定や面接などのコア業務に集中できる
客観的な視点の導入採用プロセスの課題発見や、新しい採用手法の導入につながる

メリット1:採用の質とスピードが向上する

採用のプロフェッショナルが活動を代行することで、採用プロセス全体が効率化されます。候補者への連絡が迅速になり、選考辞退を防げます。また、豊富な知見に基づいた候補者へのアプローチや、魅力的な動機付けを行うことで、これまで出会えなかった優秀な人材からの応募が増え、採用の質が向上します。

メリット2:採用担当者の業務負担が軽減される

採用担当者は、候補者とのコミュニケーション、面接調整、社内連携など、多岐にわたる業務を抱えています。採用代行にこれらの業務を委託することで、担当者は本来注力すべきコア業務、例えば採用戦略の策定や候補者との深い対話、内定者のフォローなどに時間を使えるようになります。結果として、業務負担が軽減され、より戦略的な人事活動が可能になります。

メリット3:客観的な視点を取り入れられる

長年同じ方法で採用活動を行っていると、無意識のうちに視野が狭くなったり、市場の変化に対応できなくなったりすることがあります。採用代行は、多くの企業の採用を支援してきた経験から、客観的かつ専門的な視点で自社の採用活動を分析してくれます。自社では気づかなかった課題や改善点を発見し、採用力を根本から強化することにつながるのです。

採用代行導入前に知っておきたいデメリット

採用代行の導入を成功させるためには、メリットだけでなくデメリットや注意点も理解しておくことが重要です。事前に把握し、対策を講じることで、導入後のミスマッチを防ぎましょう。

デメリット・注意点事前の対策
ノウハウが蓄積されにくい定期的に情報共有の場を設け、ノウハウを吸収する仕組みを作る
連携コストがかかる費用対効果を検討し、委託範囲を明確にする
情報漏洩のリスク契約前にセキュリティ体制や個人情報の取り扱いについて確認する

デメリット1:社内に採用ノウハウが蓄積されにくい

採用活動の大部分を外部に委託するため、自社内に採用に関する具体的なノウハウや成功体験が蓄積されにくいという側面があります。将来的に採用を完全に内製化したいと考えている場合は、代行会社に任せきりにするのではなく、定例会などを通じてノウハウを共有してもらう仕組みを作りましょう。

デメリット2:外部との連携にコストがかかる

採用代行サービスを利用するには、当然ながら費用が発生します。また、サービス導入にあたって、代行会社との打ち合わせや情報共有など、社内担当者の時間的なコストもかかります。費用対効果を最大化するためには、どこまでの業務を委託するのか、自社で何を行うのかを明確にし、適切なプランを選択する必要があるのです。

デメリット3:情報漏洩のリスクがある

採用活動を委託するということは、自社の事業計画や求める人物像、候補者の個人情報といった機密情報を外部の企業と共有することを意味します。情報漏洩のリスクはゼロではありません。サービスを選定する際には、プライバシーマークの取得状況やセキュリティ体制がしっかりしているかの確認が不可欠です。

失敗しない採用代行サービスの選び方

数ある採用代行サービスの中から、自社に最適なパートナーを見つけるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、選定時に確認すべき4つのポイントを紹介します。

自社の課題と依頼したい業務範囲を明確にする

まず、「なぜ採用代行を導入したいのか」という目的と、解決したい採用課題を具体的に洗い出しましょう。

「応募が集まらない」「内定辞退が多い」「採用担当者の手が足りない」など、課題によって依頼すべき業務内容は異なります。課題と委託範囲を明確にすることで、自社に合ったサービスやプランを見つけやすくなります。

実績や得意分野を確認する

採用代行会社には、それぞれ得意な業界や職種、企業規模があります。

自社が採用したい職種(例:ITエンジニア、営業職)での実績が豊富か、自社と同じくらいの規模の企業の支援経験があるかなどを確認しましょう。企業のウェブサイトで導入事例を確認したり、直接問い合わせたりして、信頼できる実績があるかを見極めることが重要です。

料金体系と費用対効果を検討する

採用代行の料金体系は、月額固定型や従量課金型、成功報酬型など様々です。提示された料金が、委託する業務内容に見合っているか、費用対効果を慎重に検討する必要があります。

複数の会社から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することをおすすめします。単純な料金の安さだけでなく、長期的な視点で投資価値があるかを判断しましょう。

コミュニケーションの取りやすさを確認する

採用代行は、企業のパートナーとして密に連携を取りながら進めていくサービスです。担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさは重要視するべき項目です。

報告・連絡・相談がスムーズに行えるか、こちらの意図を正確に汲み取ってくれるかなど、契約前の打ち合わせの段階で確認しておきましょう。信頼関係を築けるパートナーを選ぶことが、成功の鍵となります。

採用代行サービス人事ライトがおすすめの企業の特徴

アールナインが提供する採用代行サービス「人事ライト」は、月額制で必要な業務を必要な分だけプロに任せられる柔軟性が特徴です。

特に、以下の課題を抱える企業において、費用対効果を最大化しやすく、導入が推奨されます。

1. 「ひとり人事」や兼務で、物理的に手が足りない企業

採用担当者が1名しかいない、あるいは総務や労務など他業務と兼務している場合、スカウト送信や日程調整といった「工数のかかる実務」に追われ、本来注力すべき「見極め」や「魅力づけ」がおろそかになりがちです。

プロが実務を巻き取ることで、担当者は戦略立案や面接などの「コア業務」に集中できる環境を作れます。

2. ノウハウがなく、新たな採用手法(スカウト・新卒など)に挑戦したい企業

「初めて新卒採用を行う」「エンジニア採用を強化したいが知識がない」「スカウトを始めたいが文面が書けない」といった、社内に知見がない領域に挑戦する企業に最適です。

1,500名以上のプロフェッショナルの中から、その領域に精通した担当者がアサインされるため、社内にノウハウがなくても即座にプロの知見を活用できます。

3. 「感覚的な採用」から脱却し、仕組み化・資産化したい企業

「面接官によって評価がバラバラ」「採用基準が言語化されていない」といった、属人的な採用を行っている企業です。担当者が変わると採用力が落ちてしまうリスクがあります。

求める人物像の言語化(要件定義)から評価シートの作成まで、採用の「型」を作る支援を行うため、誰が担当しても成果が出せる「強い採用組織」を構築できます。

4. エージェントからの推薦精度や、母集団の質に課題がある企業

エージェントに求人を出しているが推薦が来ない、あるいは要件とズレた人材ばかり紹介されるといった悩みを持つ企業です。

元エージェント経験者などが間に入り、エージェントが動きやすい情報の提供や適切なフィードバックを行うことで、推薦数と質の向上(エージェントコントロール)を実現します。

まとめ

本記事では、採用代行が向いている企業の特徴や、導入のメリット・デメリット、そして失敗しないサービスの選び方について解説しました。採用代行は、リソース不足やノウハウ不足といった企業の採用課題を解決し、事業成長を後押しする強力なソリューションです。

もし貴社が今回紹介した「向いている企業の特徴」に当てはまるのであれば、採用代行は有効な選択肢となるでしょう。自社の採用課題を改めて整理し、本記事を参考にして、採用代行の導入を具体的に検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者:長井 亮

1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。